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NSW州、暴徒への新対策、「高圧放水砲」

シドニー20日ーNSW州政府は、暴動行為に対する、高圧放水砲を用いた新治安対策の導入を予定している。NSW州警察は20日、高圧砲水砲が設置されたトラックの要請を行うことを発表した。この高圧砲水砲は、50名の治安・暴動班によって使用される予定。同トラックの価格は70万ドルで、2000リットルの水量を貯蔵することができ、継続的または断続的な放水が可能。高圧放水によって、暴動を行っている群集を分散させ、また個人を狙うことも可能となる。カール・スカリーNSW州警察庁長官は、マッコーリー・フィールドの暴動事件やクロナラ人種暴動などが、この高圧放水砲を使用できたケースであると語った。

一方、NSW州人権擁護委員会のキャメロン・マーフィー会長は、高圧放水砲は「暴力的で非人道的な武器」であるとし、NSW州は新法律を導入することを検討するよりもむしろ、貧困や失業などの暴動行為の根底にある問題を取り上げるべきだと訴えた。

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