[シドニー-31日]ナショナルドラッグ・アルコールリサーチセンターが行った最新調査によると、ヘロイン摂取による死亡率はスピードによるものより高いということが明らかになった。しかし、若い世代の薬物使用者に対して、調査にあたったディジェンハード博士は、スピードの危険性についてもっと知るべきだと訴えた。
スピード使用者は増加傾向にあり死亡者も出ているが、ヘロインの過剰摂取死の数はそれを上回っており、特に45~54歳の中年層の死亡者数が増えている。
薬物使用者全体の死亡件数も2003年の50件だったものが2004年の75件にまで伸びており、そのうち、約半数がNSW州、次いでビクトリア州、WA州の順。
これらの結果は国内でスピードを含むいわゆるメタンフェタミンが比較的容易に入手できることにも関連があると見られている。これに対しディジェンハード博士は、ドラッグ需要とメタンフェタミン流通の両方を制限する必要があると意見を述べた。