キャンベラ3日ー連邦政府は、不当な低賃金でフィリンピン人を雇用していたキャンベラのレストランに対し、法的処置をとった。職場サービス事務局(OWS)は、「Pangaeaバー&レストラン」で営業を行っているハリントン・コーポレーションに対し、裁定(Award)に違反した罪で、法的起訴にむけての動きを開始した。ケビン・アンドリュー職場関係相とアマンダ・バンストン移民相は、共同声明にて、同レストランは、一つの違反に対し最高で33000ドルの罰金が科せられる可能性があると発表。
また、移民局(DIMA)は、移民法違反の罪でキャンベラにある別の4件のレストランを追求している。移民局は同4件のレストランに対し、制裁を加える意思を通知しており、レストランが従業員を雇用するスポンサーシップをキャンセルするなどの制裁が考えられる。また、職場サービス事務局(OWS)は、職場と移民に関する法律に従うよう、ACTのレストランに対する教育プログラムを拡大している。
雇用主らは外国人労働者に対し、不当な低賃金を含む非人道的な取り扱いをしており、豪州労働組合競技会は、政府に対し更なる調査を要求した。「Pangaeaバー&レストラン」ではフィリンピン人のシェフが、上司に低賃金と労働条件について苦情を訴えたことで、上司に誘拐されたと訴えている。