シドニー4日ー専門家は、インフルエンザは人々が考えるよりも感染力が強く、人の咳やくしゃみからウイルスは2メートルほど飛び散り、またウイルスは咳やくしゃみをしてから最高8時間その環境に残留すると、警告を発した。同警告はインフルエンザの季節に突入した今月始めに発表された。インフルエンザのピークは7月から9月。

インフルエンザウイルスは、非常に感染力が強く、症状を発症し始める以前からウイルスに感染し、感染者はインフルエンザの自覚症状がないまま、周囲に病気を蔓延させていることになる。

「オーストラリアでは、深刻なインフルエンザが発生して以来数年が経過しているため、人々はインフルエンザの脅威を忘れがちである」、とインフルエンザ専門グループ代表、ロッド・ピアース氏は語る。健康な人が感染した場合、数日間寝たきりの状態となり、2日から2週間は仕事などの公衆の場に出られない。しかし、喘息、糖尿病、心臓病患者は、ウイルス感染によって、さらに深刻な病状を発症する。

定期的な手洗いをし、洗っていない手で鼻や口を触らないことなどが、インフルエンザ感染から身を守る対策である。