シドニー10日ーNSW州警察は、イラク生まれの男性、アシュウール・オーディショさん(21歳)が9日夜、フェアフィールド・ウエストで射殺された事件が、シドニーのアッシリアコミュニティー内で活動するギャングの組織犯罪と何らかの関係があるとの見方を強めている。また、警察は、オーディショさんの射殺事件と昨年10月に発生したバビロンカフェでの走行中の車からの発砲事件との関係を調査している。
ギャングを重点的に取り扱う特別捜査班を率いるマーク・へニー警視は、アッシリアコミュニティー内の組織犯罪は、指名手配犯であるラモン・ユーマラン容疑者を中心に行われており、9日の射殺事件もユーマラン容疑者の関与の可能性があると語る。警察は、ユーマラン容疑者が定期的に外見を変えており、現在はフェアフィールドのアッシリアコミュニティーのギャングや家族によってかくまわれているとしている。また、警察は現在までに、9日夜に発生した射殺事件で目撃された中東系の容姿の男性3名の捜査を実施している。