[シドニー-15日] クロコダイル・ハンターでクィーンズランド州で動物園を経営するスティーブ・アーウィン氏は、ノーザンテリトリーのクロコダイル・ハンティング・サファリ建設案に噛み付いている。
昨年4月、オーストラリア政府はこの建設案に対し、サファリが安全で、人道的で、長期展望が可能ならば前向きに検討するとの姿勢を見せ、公式に法的書類を作成する準備までしていた。
しかし、昨年5月、この案を危険視するアーウィン氏は建設反対派のイアン・キャンベル環境相に手紙を書き、8月、野生のクロコダイルの実態を把握してもらうためケープ・ヨークに同環境相を連れ行った。10月、キャンベル環境相はクロコダイルが観光客を襲う危険が極めて高いとする見方を固め、建設案を棚上げ。
アーウィン氏の介入に関し、賛成派は不快感をあらわにしている。
テリトリー環境相のマリオン・スクリムゴア氏は、サファリ建設はアボリジ二のコミュニティや牧畜生活者の生活を大きく向上させる利点があると述べると共に、アーウィン氏の反対はこれをないがしろにするものだと非難した。
アーウィン氏は、マスコミからのコメント要請に応じなかった。