[シドニー-28日]2006年度のカンヌ国際フィルムフェスティバルにオーストラリア映画3作品がラインナップされた。
『2:37』、『Ten Canoes』、『Suburban Mayhem』の3作。「2:37」はアデレード出身のムラリ・タルリィ監督作品で、ギャリー・スイート、テレサ・パルマ他が出演。6人の高校生をめぐる、ある1日を描いたストーリーで、レイプやドラッグ、セクシャリティ問題等に深く迫る内容。今年の暮れ、オーストラリア国内で上映予定。
『Suburban Mayhem』は、19歳の少女が、殺人を犯して服役中の兄弟を助けるために、遺産目的で自分の父親殺しを恋人に依頼するというブラック・コメディ。2000年にウーロンゴンで起こった殺人事件を元にしているという。
ロルフ・デ・ヘア監督の『Ten Canoes』は出演者が全員アボリジニで、セリフもガナルビング地方のアボリジニ方言。ナレーションはデヴィッド・グルピリル。
第59回カンヌ国際フィルムフェスティバルは5月17日から28日まで開催される。