パース14日ーWA州のマードック大学ラーズ・ビダー博士が実施した6年間にわたる研究によると、ホウェールウォッチングとドルフィンウォッチングなどの観光産業は、イルカやクジラに悪影響を与えているという。
同研究が実施されたWA州のシャークベイでは、過去22年のデータが使用され、観光客が定期的に訪れている地域のイルカは、観光客の影響を受けていないイルカよりも繁殖率が低いことが判明している。
ビダー博士は、この研究結果によって、ホウェールウォッチングやドルフィンウォッチングが中止されるべきではないが、観光産業がクジラやイルカに及ぼす影響を最小限に抑える方法を導くためにこれらの研究結果が使用されるべきだと語った。「シャークベイのドルフィンウォッチングが行われている地域では、過去4,5年でイルカの数が約15%減少している。」とビダー博士は語った。
オーストラリアのその他の地域、さらには世界中でイルカの数が減少している一方、ドルフィンウォッチングなどの観光産業はますます拡大しており、イルカへの影響はさらに高まるとされる。