シドニー15日ー国際糖尿病協会が15ヶ月間におよぶ調査を実施したところ、年間10万人のオーストラリア人が糖尿病を発症していることが判明した。これは、1日に275人のオーストラリア人が糖尿病を発症している計算となり、この数値は非常に懸念されるべき結果となった。昨年2005年は、20万人以上の人が体重超過の状態から肥満へと進行し、40万人の大人が高血圧を発症し、27万人の大人に慢性腎臓病が認められた。
国際糖尿病協会会長であるポール・ジメット教授は、この調査結果によって、「オーストラリアにおいて、糖尿病が凄まじい勢いで蔓延していることが証明された。」と語った。また、同教授は「糖尿病が心臓病、心臓発作、腎臓障害などの合併症を引き起こすことは明らかであり、これにより将来的なオーストラリアの医療予算に対し深刻な影響を与えるだろう」とした。