シドニー - 6月9日からドイツで開催されるサッカーのワールドカップに出場する、サッカールー(オーストラリアのサッカーナショナルチーム)を応援に行こうと計画しているサッカーファンに対し、医師から麻疹注意の警告が出された。
ドイツでは、最近になって1100人以上もの人が感染力の高い麻疹にかかったと報告されている。これらの感染者は、北ラインーウェストファリア地域の住民で、この地域にはコロンやドゥッセルドルフなどの都市が含まれる。オーストラリアチームの初戦となる対日本戦は、6月12日に、北ラインーウェストファリア地域に隣接する地域にあるカイザースラウターン市で行われる予定。
NSW州流行病専門医のヴィッキー・シェパード医師は、ドイツにサッカーの応援に行く予定者は、出来るだけ麻疹の予防接種を受けるようにと忠告した。
麻疹は空気感染する為、サッカー観戦の中や、試合後のお祭り騒ぎの中で伝染する可能性が高い。麻疹にかかった初期症状は感染後約10日で現れ、熱、疲れ、鼻水、咳き、そして、痛みを伴う目の充血などがある。麻疹は肺炎や脳炎等の深刻な病気を併発する危険をもつ。