[シドニー-20日]アボリジニの少年がレイプに遭う確率は他のオーストラリア人男性に比べて10倍。性的暴行は何世代にも渡って繰り返され、実態は秘密のベールに包まれている。

18ヶ月にわたる原住民男性の健康に関する研究が先週終了し、結果が発表された。
the Queensland University of Technology (クィーンズランド技術大-QUT)の調査員によると、公になることを恥じ、報復を恐れる被害者が多く、性的虐待の大半が未報告のままだという。
先日発表されたアボリジニのコミュニティ内での女性と子供に対する家庭内暴力や性的虐待の実態に加え、加害者であるアボリジニの男性の多くも被害者であることが明らかになった。
この調査結果はイギリスで今年後半に開催予定のthe International Congress on Child Abuse and Neglect(国際児童虐待防止会議)で発表される。
調査員長で元アボリジナル&アイランダー・ヘルスカウンシル代表のMick Adams（ミック・アダムス）氏は、被害が公にされてこなかったことが虐待の悪循環を招いていると指摘した。