[メルボルン-20日]カフェインには未熟児の呼吸を調整する働きがあることが、メルボルンで行われている研究により実証されている。
この研究はカナダの主導により世界9ヶ国で実施されているもので、カフェイン・セラピーは肺の発達を促し、呼吸機能を向上させることが確認された。
メルボルンのRoyal Women’s Hospital(ロイヤル・ウーマンズ・ホスピタル)では約200人、調査参加国全体では2006人の未熟児を対象にカフェインが脳の発達に与える中期~長期にわたる影響が調査され、今年末に集計予定。
これまでの結果、水と塩のプラシーボを投与された未熟児は36週目で47%が人工呼吸器が必要なのに対し、カフェインを投与された未熟児の場合は36%に抑えられているという。
カフェインとそれ似た働きをする薬品は25年にわたり未熟児の呼吸の調整に使用されており、静脈あるいは鼻からチューブを通して注入されるカフェインは、肺の機能を低下させる脳内化学物質を中和するといわれている。