[パース2日]西オーストラリアの海岸沖に発生した巨大渦巻きが、「死の落とし穴」さながらに大量の稚魚を飲み込み、周辺の気候に影響を与えている。
西オーストラリア大学(UWA)、マードック大学、CSIRO(豪州連邦科学産業研究機構)、アメリカ・フランス・スペインから来た3人の調査員は1ヶ月の海上調査を行い、Rottnest Island(ラタネスト島)西の海中に巨大渦巻きを発見した。
UWAのAnya Waite(アーニャ・ウェート)博士によれば、渦巻きは直径200km、深さ1km、時速5kmの規模で、WA州で発見された渦巻きの中で最大だという。
周辺から海岸にかけての広い範囲で、大量の稚魚を吸い込んでおり、また辺りは暖かく柔らかで湿気を含んだ熱帯性気候となり、環境への影響も大きい。発見場所はダイビング、航海エリアからは離れており、人への直接の被害は考えにくいが、間接的な影響は避けられないとウェート博士は見ている。