シドニー 8日 - 太平洋に浮かぶトンガ諸島で、古代から伝統的な治療薬として使用されてきたツル科植物の樹皮が、二型糖尿病の治療に効果を示すことが発見された。
メルボルンのバイオテクノロジー会社Dia-B Tech(ダイアビー・テック)の発表によると、トンガ諸島の熱帯雨林に生息するこのツル科植物の樹皮からは、抗糖尿病薬のインシュリンと同様の作用を持つ成分が発見されたという。 Ken Smith(ケン・スミス)同社代表は、同社が同成分に関しての仮特許を取得するまでは、同植物に関しての詳細は言及しないとした。
現在糖尿病の治療に使用されている合成インシュリンは、長期間の使用によって、内臓を衰弱させる副作用があり、このツル科植物から、新たな自然の成分による抗糖尿病薬が開発されれば、この新薬には、多大な医療的、そして商業的可能性があると見られる。
現在、100万人以上のオーストラリア人が二型糖尿病にかかっていると言われ、2051年にはこの数値は3倍になると予想されている。