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ルーカスハイト原子炉から放射線ガス漏れ

キャンベラ 14日 - ジョン・ホワード首相が、原子力発電に関し検討を開始したことを発表した数日後、オーストラリア国内唯一の原子炉から、放射能を含むガス漏れが発生していたことが明らかになった。

労働党によって14日公表された秘密の電子メールの内容には、先週の木曜日にクリプトンを含む何種類かの気体が、シドニー南部のLucus Heights(ルーカスハイト)原子炉から大気中に漏れたことが報告されていた。同原子炉の労働者の1人は、放射線汚染を受けていないか確認する為に全身検査を受けていた。

政府は、同事件を重大な問題とは見なしていなかったとしているが、労働党は、政府が事件を国民から巧妙に隠そうとしていたと非難した。Jenny Macklin(ジェニー・マクリン)労働党副党首は、地元住人はルーカスハイト原子炉での事故について、何が起こったのか、そして何故それが公表されなかったのか、事実を知る権利があると述べ、この事件は、原子力発電に伴う危険性をはっきりと示した良い例だとした。

Julie Bishop(ジュリー・ビショップ)科学相は、連邦政府に、同事件による同原子炉での労働者や、地元住民への被害は全く無く、同原子炉従業員の健康への影響も全くないと報告していた。同原子炉管理主任のメールにも、放射能警報の発生もなく、建物内に大量の放射線が漏れた形跡はないと報告されている。同科学相は、労働党が、原子力発電の是非が論じられている中、同事件を利用して、国民を脅かそうとしていると非難した。

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