[シドニー19日] 4月21日、イラク、バグダットで従軍中に事故死したJake Kovco(ジェイク・コブコ)兵士の死をめぐる審問で、同兵士が事故の1ヶ月前、自らの死を予感する夢を見たことを日記に記していたことがわかった。
夢の詳細を記した個人の日記は、バグダットの兵舎に置かれている遺品の中から見つかり、その内容が19日、コブコ兵士の死の原因を探る調査委員会による第一回審問で読み上げられた。
会場はスクリーンで仕切られ、コブコ兵士の家族はマスコミから直接見えない形で出席した。
3月21日の日記には前の晩にピストル自殺する夢を見たことが書かれており、「まるで予知夢のようだ。実際起こらなければいいのだけど」とコメントされていた。しかし、「人生に満足している」と書かれ、実際に自殺をほのめかす記述は全くなかった。
コブコ兵士は夢の中でリアルに自分の死を体験しており、大きな銃声の後、弾丸が彼の頭を貫通し、鼻や耳、口から血が噴き出す様を記述していた。さらに、コブコ兵士の2人のルームメイトはなぜ事故の当日、銃が暴発したのかわからないと証言した。3人はポップミュージックに合わせて歌いながら、コブコ兵士は立った状態で、二段ベッドのマットの上に置かれたラップトップから夫人にメールを書いていた。銃はベッドの柱に設置されたピストルケースに入れられた状態だった。銃は突然暴発。コブコ兵士の頭から5の至近距離だった。
3人の部隊指揮官Soldier30(ソルジャー30)は、二人のルームメイトは銃が暴発した時、コブコ兵からわずか1mしか離れていなかったことを明らかにした。また、Griffin(グリフィン)大佐は、コボコ兵士がいつも通り元気だったとされるにも関わらず、彼は一日の任務終了後、ペアで武器を掃除する作業を怠っていたことを証言した。
審問は今週中、バグダッドからのさらなる証言を予定しているが、任務の機密事項やプライバシ-に関わる内容は、公にされず、家族と審問委員会にのみ知らされる。