国際

南極が自然資源開発の標的に

ホバート 13日 - 今週ホバートで開かれている、世界の南極専門家による南極会議で、専門家の1人、Ali Samsam Bakhtiari(アリ・サムサム・バークティアリ)博士は、南極を油田開発から守る為には、より厳格な規制を定める必要があると語った。

同博士によると、世界の原油生産量は今年1日当たり810億バレルでピークを迎え、その後減少し、2020年には1日当たり5500万バレルになるといわれ、この大きな原油生産量の減少によって、原油値の劇的な高騰が予想される。また、地球には、あと9000億万バレルの原油埋蔵量しかないといわれており、必死に油田を探す原油生産国が、地上に1つだけ残った最後の油田未開拓地である南極に目を向ける可能性は高い。

現在の南極は、マドリッド議定書によって、自然資源開発から保護されているが、人類の石油への高い依存性が、政府に圧力をかけ、この議定書内容を変更する可能性がある。同議定書内容は、参加28カ国がサインすれば変更がすることが可能。

過去に、北極は自然資源開発から保護されていると考えられていたが、12年前に北極での資源資源開拓開発が開始されている。

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