[ゴールドコースト21日]伝説のロックグループ、ローリング・ストーンズは滅多に人気を食われることがない。特に、その相手がぼーっとした有袋動物なんてあり得ないだろう。しかし、実は今年の4月、クィーズランド州の Currumbin Wildlife Sanctuary(カランビン自然動物公園)の6匹のパンダが、ローリング・ストーンズとほぼ同時に中国入りした際、それが起こってしまった。
「コアラがやってきたのは、ローリング・ストーンズのツアーより大事件だという記事が出たんです」と同動物公園代表の Michelle Monsour(ミッシェル・モンサー)氏。「オーストラリアにパンダがやってきたような感じでしょうか」。
広州市の動物園「長隆香江野生動物世界」でコアラ達のお披露目が行われた時、そのフィーバーはピークに達した。というのは、中国大陸に初上陸したコアラ達は、コアラの家の工事と検疫のため、すぐにお披露目とはならなかったため。待ちきれずに屋根に登って園内に侵入しようとした人もいたとか。お披露目の際には、1日平均3000人の入園のところ、6万人の人々が訪れた。
現在、同園にはコアラの他にワラビー、エミュー、カンガルーなどもいるオーストラリア・パークを準備中で、そこにはオーストラリアン・フードコートも計画されている。モンサー氏はラミントン(チョコレートにココナッツをまぶしたオーストラリアのケーキ)のレシピを送るよう頼まれたという。