キャンベラ24日ーピーター・コステロ財務相は、オーストラリアの出生率が上昇しなければ、国家は今後、社会的混乱や暴力に直面する可能性があるとした。同財務相は、出生率の低下と大規模な移民の流入が見られる国々は、社会的混乱の問題を抱えていると語った。
生涯の中で女性が子供を効率的に出産する「自然出生率」は、1960年代の3.55から1.73まで低下した後、昨年一年で1.8まで回復した。世界の先進国諸国の中で、オーストラリアは出生率の上昇を記録している数少ない国。特に日本、ロシアなどは、今後10年間で人口の著しい減少に直面する。
最新のNew Scientistの雑誌では、低下していたオーストラリアの出生率が上昇に至った要因は、女性の出産を促進するための児童手当やチャイルドケアなどの政策にあると強調されていた。
また、コステロ財務相は、「自然人口の不足分を移民で補うことにより、国家の人口構成が変化し、社会的混乱が生じる危険性がある」とした。