シドニー 27日 - 約15万人ものNSW州住民が、地球温暖化問題解決に向けて、家庭の二酸化炭素排出量の減少活動を始めた。NSW州住民は、世界で初めて、カーボンクレジット(二酸化炭素排出権利)事業に関わる市民となる。
カーボンクレジット事業に携わるEasy Being Green(イージービーインググリーン)社は、NSW州全土で、省エネ電球6個入りと水節約率の高いシャワーヘッドのセットを無料で各家庭に配布している。配布活動を開始してから、一年以内に、14万5千世帯が、省エネ電球とシャワーヘッドの
の使用を始めた。1世帯が、省エネ電球6個とシャワーヘッド1つへ交換することで、1年間で1トンもの地球温暖化ガスの排出量を減らすことが出来る。
同社は、同省エネセットを100万世帯に配布する目標を立てており、これが達成されれば、小規模の石炭を使用する熱力発電所1つが排出するのと同程度の地球温暖化ガス排出量の減少できることとなる。これは、路上から約30万台の車が消えるのと同等の対汚染効果となる。
住民は、同セットを受け取る条件として、受け取り前に、省エネ電球とシャワーヘッド11を設置するという契約書にサインしなければならない。
同セットを使用することによって、年間1世代当たり、150ドルの光熱費節減になり、約21,000リットルの水節約ができるという。