シドニー1日-福祉団体は、NSW州のタクシー料金が値上がりすることを受け、低収入者やタクシーを交通手段として利用する障害者や病気の人にとって、この料金の値上げが大きな打撃となるとした。
NSW州交通相は1日、同州のタクシー料金が8月14日より市内で4%、地方で2.9%値上がりすることを発表。この値上がりは、Independent Pricing and Regulatory Tribunal (IPART:価格規制機関)による勧告に従い実施される。すでに値上がりをしたバスや電車の運賃に苦しむシティーへの通勤者は、タクシーを利用すると1キロ当たり1.68ドル支払うことになり、さらに厳しい状況に陥ることになる。
ジム・グラッソン交通相は、タクシー料金の値上がりはガソリン価格の高騰による影響だとし、この動きを擁護した。また、シティーエリアで、乗客がタクシーを待たせる際にかかる料金も1.39ドル値上がりし、1時間あたり43ドル30セントとなる。