[シドニー20日]オーストラリアの漁業関係団体幹部により、日本がこの20年間で不正捕獲した南洋黒マグロは20億ドルに換算できる量であることが明らかとなった。
オーストラリア漁業管局の漁業調査で、日本の漁師、他国で獲れたマグロを扱う日本業者は割当を3倍も上回る量のマグロを不正に扱っていたことが発覚。代表のRichard McLounghlin(リチャード・マクロフリン)氏は、マグロがオーストラリア漁業の主要産物であることからも、この事態を国際的詐欺だと非難している。今年の6月にキャンベラで行われた国際会議でその事実は発表されたが、一般公表は見合わせられていた。
200キロにもなる南洋黒マグロは世界で最も高価な魚として知られる。国内ではグレートオーストラリア湾で獲れる他、Lincoln(リンカン)港で養殖も行われている。