キャンベラ　１６日　-　ジョン・ハワード首相は１６日、高騰を続けるガソリン価格問題に対処する政策の一環として、車を液化石油ガス（LPG）で走るように改造する費用として、一台当たり２０００ドルの補助金を支払うことを公約した。

この改造には、約３５００ドルかかると見られているが、シドニーでは、１８５０ドルで改造を請け負う業者も現れている。２０００ドル以下で改造した場合、差額はそのまま受け取ることができる。

西オーストラリア州では、既に、ＬＰＧ車への改造費用として１０００ドルが、州政府から補助金として支払われている。ハワード首相は、他州も、西オーストラリア州に続くようにと、促した。

ハワード首相は、「西オーストラリア州のようになれば、連邦政府から２０００ドル、そして州政府から１０００ドル受け取ることができ、ほぼ無料で車をLPG車に改造することができる。そして、一週間当たり、さらに２７ドルのガソリン代が節約できるようになる。」と語った。

同首相は、また、この補助金でガソリン価格高騰の問題が解決するとは思っていないが、原油価格問題は、世界全体の問題であって、オーストラリアだけでは、どうにもできない問題だと述べ、首相としての責任は、現状下でいかに国民を助けることができるかで、LPG補助金案は、実用的な政策と確信していると述べた。