メルボルン28日-テロ容疑者のJack Thomas(ジャック・トーマス)元被告に対し28日朝、同被告に対するテロ容疑が却下されたにもかかわらず、オーストラリアで初めて行動管理命令が下された。
オーストラリア連邦警察は、トーマス元被告に対し行動管理命令を出した。この命令により、トーマス元被告はメルボルンに強制送還され、夜間の外出が禁止される。新反テロリズム法に基づく行動管理命令は28日、VIC州東部で休暇中のトーマス元被告に対して下された。
行動管理命令は、この命令によりテロ攻撃が防止される可能性があると判断されたとき、あるいは当事者がテロ組織によって訓練を受けている疑いがあると判断された場合に承認される。
AFPのスポークスマンは、行動管理仮命令は、Philip Ruddock(フィリップ・ラドック)法務次官による要求がなされた後、連邦治安裁判所で27日に下されたとした。トーマス元被告は2月、国際テロ組織アルカイダから資金を受け、偽造パスポートを所持していた罪で有罪判決を受けた。しかし、ビクトリア州上告裁判所は今月初め、イスラム教徒へ改宗したトーマス元被告に対するテロ容疑を却下する判決を下した。