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アボリジニ映画「Ten Canoes」、アカデミー賞の豪公式出品作品に

[シドニー1日]Rolf de Heer(ロルフ・デ・ヒーア)監督作品で、アボリジニの言語による映画「Ten Canoes(テン・カヌーズ)」が来年のアカデミー賞ベスト外国語映画賞候補のオーストラリア公式出品作品に選ばれた。

Australian Film Commission (AFC) は「テン・カヌーズ」を79回アカデミー賞のオーストラリア代表に選定。同映画はヒーア監督11本目の作品で、オ-ストラリアで最初のアボリジニ言語映画。外国語映画賞は映画製作国で最低1週間上映され、またその作品の大部分が英語以外の言語によって構成されていなければいけない。「テン・カヌーズ」はアボリジニ言語のGanalbingu(ガガルビング)語で構成されており、 Jamie Gulpilil(ジェイミー・グルピリル)、Richard Birrinbirrin(リチャード・ビリンビリン)らが出演、ナレーションはDavid Gulpilil(デビッド・グルピリル)によるもの。ストーリーはフィクションで、遠い過去を舞台とし、ジェイミー・グルピリル扮するDayindi(ダインディ)が兄の妻を誘惑するという内容。彼に部族の掟を教えるため、兄は愛、誘拐、魔術、復讐にまつわる神話を語って聞かせる。
この作品は5月に開催されたカンヌ国際映画フェスティバルで特別審査員賞を受賞。さらに今週、米国のTelluride(テルライド)映画祭で銀賞に輝いた。同映画は現在国内で上映中で、今月開催されるトロント国際映画祭でも上映予定。

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