キャンベラ　６日　-　Ａｌｅｘａｎｄｅｒ　Ｄｏｗｎｅｒ（アレキサンダー・ダウナー）外務相は６日、バリで麻薬密輸罪で有罪判決を受けている９人のオーストラリア人の中、新たに４人に死刑判決が下されたことを確認した。これで既に死刑判決を受けている麻薬密輸グループのリーダー、Ａｎｄｒｅｗ　Ｃｈａｎ（アンドリゥー・チャン、２２歳）とＭｙｕｒａｎ　Ｓｕｋｕｍａｒａｎ（ミュラン・スクマラン、２５歳）と合わせ、６人のオーストラリア人に死刑判決が下されたことになる。

新たにインドネシアの最高裁判所で死刑判決を受けたのは、Ｓｃｏｔｔ　Ｒｕｓｈ（スコット・ラッシュ、２０歳），Ｔａｎ　Ｄｕｃ　Ｔｈａｎｈ　Ｎｇｕｙｅｎ（タン・ダック・ターン・ニュエン、２３歳），　Ｓｉ　Ｙｉ　Ｃｈｅｎ（シー・イー・チェン、２１歳），　そして９人中最年少の１９歳のＭａｔｔｈｅｗ　Ｎｏｒｍａｎ（マシュー・ノーマン）。４人はバリの高等裁判所から終身刑又は懲役２０年の判決を受けていたが、この判決に対し上訴していた。９人中、唯一の女性Ｒｅｎａｅ　Ｌａｗｒｅｎｃｅ（リネイ・ローレンス）は、懲役２０年の判決に上訴せず、死刑を免れたこととなる。

残る２人、Ｍｉｃｈａｅｌ　Ｃｚｕｇａｊ（マイケル・チュガイ）とＭａｒｔｉｎ　Ｓｔｅｐｈｅｎｓ（マーティン・ステファン）は終身刑の判決を受けた。

ダウナー外相は、豪政府は、インドネシア大統領に、同判決に対して寛容な取り計らいを要求する動きを援助すると述べたが、この訴えが成功するかどうかは定かではないとした。過去１０年間で、インドネシアでオーストラリア人の死刑が執行された例はないという。