メルボルン 12日 - 12日、メルボルンの日本領事館前で、全国労働組合デモ活動の一端として、自動車業界大手のトヨタ自動車に対する抗議デモが行われた。
労働者と組合幹部は、“トヨタ恥を知れ”や“労働者を混乱に陥れたのは誰だ-トヨタだ”などのスローガンを手に、トヨタ自動車を非難した。
これは、先月、フィリピンで、トヨタ自動車の労働者が、労働組合の結成を請求するデモを行っている最中に、フィリピン警察が介入したことによって、6名が重傷を負い、21名が逮捕された事件を受けたもの。フィリピンのトヨタ労働者は、5年間に渡って、労働組合の設立を会社に請求していた。
Julius Roe(ジュリアス・ロー)Australian Manufacturing Workers Union(AMWU:豪製造業労働者組合)代表は、「国際労働機関(ILO)は全会員一致で、トヨタとフィリピン政府が、基本的な人権を侵害したという見解に達した。日本政府は、国際労働機関条約の調印国であり、労働者が組合を結成する基本的人権を保護する必要がある。日本政府は、トヨタ自動車に圧力をかけ、フィリピンで組合活動で重要な役割を担っていたと思われる227人の労働者でトヨタ自動車から解雇処分を受けた人達を、復職させるようすべき。」と語った。