ダーウィン 19日 - オオキヒガエルの大量発生が、ノーザンテリトリ-(NT:北部準州)のワニ生息数の急上昇を招くかもしれない。
今年、ダーウィン南東のMcKinlay(マッキンレー)川では、通常より約8倍多いワニの卵が孵卵している。これは、ワニの卵を食べるオオトカゲが、同地域で絶滅状態にあるため。
2年前からオオヒキガエルがノーザンテリトリー北部に侵攻し、ワニの卵の捕食者であるオオトカゲが、このオオヒキガエルを食べることによってカエルの毒で死亡し絶滅状態となっている。通常オオトカゲは、同地域のワニの卵の85%から95%を食べてしまうが、今年は、20%以下の卵しか犠牲にならなかった。マッキンレー川のワニ孵卵数の増加現象は、同地域の他の川でもほぼ100%見られる現象だという。
オオヒキガエルの同地域のワニ生息数へ与える正確な影響は、来年のワニの繁殖期(10月)になるまでは分からないが、同地域での生態系の変化がおこることによって、最終的なワニの生息数はほぼ同じような値にもどるのではと研究家達は予測している。