シドニー25日-ナインネットワークとセブンネットワークの間で、年間テレビ視聴率の王座を狙った戦いは、正式な視聴率の発表日を10週後に控えた25日、ナインネットワークが2006年度の視聴率の王座を獲得したと宣言したことで、新局面を迎えた。
ナインネットワークのCEO、Eddie McGuire(エディー・マクグアイヤー)氏は、同局がこの数週間で他局に追い抜かれることはないと語った。
しかし、セブンネットワーク側は、年間視聴率は、その年の視聴率の平均によって決定されるべきであり、そのデータはナインネットワークによるコモンウェルス競技会時の視聴率を含まないと主張。
セブンネットワークのスポークスマン、Simon Francis(サイモン・フランシス)氏は、「年間視聴率を数週間の視聴率をもとに決定する人はいない。データの分析は常に当会計年度の初めから現在までの平均であるべき。セブンネットワークは朝の番組、ニュース番組、ゴールデンアワーの番組でトップを走っている。」と語った。
コモンウェルス競技会の視聴率を含まなければ、セブンネットワークの視聴率が35.6%に対し、ナインネットワークが35.5%で、わずかにセブンネットワークが勝っているが、ナインネットワークはコモンウェルス競技会の視聴率も含めたデータを分析しているため、ナインネットワークが29.4%、セブンネットワークが27.8%となる。
フランシス氏は、「ナインネットワークは年間視聴率のデータ分析にコモンウェルス競技会の視聴率を含めているが、年間視聴率でナインネットワークがトップとなった年の、バルセロナオリンピック、アトランタオリンピック、シドニーオリンピック、アテネオリンピックの視聴率が除外されて計算されていたのはおかしい」とした。
ナインネットワークのマクグアイヤー氏は、同局の勝利は明確であると主張。今年はオーストラリアテレビ界史上、最も視聴率が混戦した年となっている。