ブリスベン 26日 - オーストラリアコアラ基金(AKF)は2004年に連邦政府に対して、コアラを生存数減少の危機にさらされている動物リストに登録することを希望したが、AKFの訴えは、今年6月にIan Campbell(イアン・キャンプベル)連邦環境相によって却下された。
現在オーストラリア国内で危機にさらされている動物を保護する法律は、環境及び生物多様性保護条例(EPBC)のみで、コアラはクイーンズランド州南東部でのみ、この条例下の生存数減少の危機にさらされている危急種リストに登録されている。
AKFによると、1995年から2005年の間に、クイーンズランドの4地域で25000匹のコアラが殺されている。森林の都市化がコアラにとって最大の脅威となっており、特にニューサウスウェールズ州のPort Stephen(ポート・スティーブン)からクイーンズランド州のGladstone(グラッドストーン)にかけての地域で、コアラが危機にさらされているという。 AKFはクイーンズランド政府に対し、コアラを危急種から絶滅危機種へと変更することを請求する予定。
Deborah Tabart(デボラ・タバート)AKF代表は、コアラの危急種リストへの登録請求を再度連邦政府に出すと述べ、このままでは10年以内にコアラは絶滅することは確実と訴えた。