一般

ヒックス氏の「見せ物裁判」に同意した豪政府を憂う

メルボルン30日-2001年にアフガニスタンでタリバン系兵士との容疑をかけられて捕らえられ、キューバのGuantanamo Bay(グアンタナモベイ)米海軍基地に拘留されているオーストラリア人David Hicks(デビッド・ヒックス)氏の父、Terry(テリー)さんはAAPに対して、Robert McCallum(ロバート・マッカラム)駐豪米大使はブッシュ政権の”イエスマン”で、息子が公正な裁判を受けられる可能性はないと語った。

マッカラム大使は先に、ヒックス氏が敵の戦闘員だと特定され、相応の処置を受けるだろうとコメント。さらに、グアンタナモベイ基地から解放された12名の抑留者達がその後アメリカ軍に敵対して再逮捕、または殺されていることから、米国がヒックス氏の拘留を続行することは正当だと述べた。テリーさんは、マッカラム大使のコメントは偏見であり、まともな裁判を受けずしてデビッドが有罪だと言っているようなものだと不快感を示した。
木曜日、アメリカの上院で、ブッシュ大統領に抑留者の審問形式の決定権を与える新特別軍事法廷設置案が通過した。これに対しても、「特にこれといった変化はない。彼らは拘留者に強要したり、または拷問を加えて無理矢理に得た情報を証拠として使えるのだから」とテリーさん。
グリーン党のボブ・ブラウン上院議員もマッカラム大使を批判。ヒックス氏の”見せ物裁判”に同意した豪政府も嘆かわしい限りだと続けた。ブラウン議員は先週、ヒックス氏訪問を要請してマッカラム大使に拒否されている。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら