キャンベラ24日-WWFが発表した最新の環境報告書『The Living Planet Report 2006(生きている地球レポート2006)』の中で、オーストラリアは、持続不可能な生活を送る国上位10カ国の1つに選ばれた。自然保護団体WWFオーストラリアによると、世界の他の国々がオーストラリアの生活スタイルを真似すると仮定した場合、資源を供給し廃棄物を処理する為に地球が3つ以上必要になるという。
オーストラリアは、国民一人当たりの温室効果ガス排出量が世界のほとんどの国より大きく、俗にecological footprint(エコロジカル・フットプリント:生態学的足跡)と呼ばれる数値の比較では147カ国中第6位。エコロジカル・フットプリントとは人間1人が生活を持続するのに必要な陸・水面積のことで、オーストラリアは国民1人当り1年間に現在6.6グローバルヘクタール。
Greg Bourne(グレッグ・ボーン)WWFオーストラリア代表は、「今回の報告書から、なぜ、オーストラリアが今、深刻な水不足、これまでにない数の生物種の絶滅、漁業の弱小化、土壌の質の低下などの問題を抱えているかを理解できるだろう。オーストラリアが持続可能となるエコロジカル・フットプリントを達成する為には、二酸化炭素排出量を減らし、温室効果ガス削減の目的値を設定することが必須だ」と語った。