シドニー29日-連邦政府は、9000万ドル予算のnational chaplaincy program(全国チャプレン(施設付き牧師)制度プログラム)を承認した。
ジョン・ハワード首相はそれに伴い、生徒にグリーフカウンセリング(悲劇的状況から立ち直るためのカウンセリング)や精神的指導を施すという同プログラムの詳細を、近々公表することになっている。
サンデーテレグラフ紙が伝えるところによれば、制度の導入後、全ての学校は牧師を雇うための補助金(上限2万ドル)を申請することができる。チャプレンは、宗教的背景を持たないにしても、生徒に宗教的な支援を行っていくとみられている。
政治的シンクタンクAustralia Institute(オーストラリア・インスティチュート)のAndrew Macintosh(アンドリュー・マッキントッシュ)氏は、この計画を「ばかげている」と批判。宗教とは無関係のプロのカウンセラーを生徒の支援のために雇う補助金制度にした方が良いとコメントした。