ブリスベン9日-24歳のベルギー人旅行者が8日、クイーンズランド州のCape Tribulation(ケープ・トリビゥレーション)の川で、ワニの警告サインを無視して水に入り、ワニに襲われる事件が発生した。この旅行者は、水面を叩いてワニをおびき寄せ近距離でワニの写真を撮ろうとしたが、カメラのシャッターを押す前に水中から勢い良く飛び出したワニに左膝を噛まれた。
膝を噛まれるだけで済んだ幸運な旅行者は、実際の負傷よりも精神的ショックの方が大きかった様子。ケアンズ北部のMossman(モスマン)病院で治療を受け、その後退院した。
今回の事件によって、クイーンズランド州でのワニ捕獲問題が再浮上。タウンスビル代表の上院議員Ian Macdonald(イアン・マクドナルド)氏は、この旅行者が愚かな行為をしたことは事実だが、今回の事件で人口の多い地域でのワニ捕獲処分処置の必要性が示されたと語った。
現在、クイーンズランド州には約3万匹のワニが生存すると推測されている。