シドニー14日-シドニー大学の栄養学者による最新の研究報告によれば、栄養補助食品を取り入れた療養方法の中で、魚油を食生活に取り入れることがうつ病の治療に最も効果的だという。
オーストラリアのNutrition & Dieterics誌に掲載された報告書によると、ビタミンB6 とB12、葉酸、S-アデノシル・メチオニン、そしてトリプトファン必須アミノ酸が、うつ病の症状改善に貢献する可能性がある。しかし、うつ病の食事療法として最も効果的なのはオメガ3脂肪酸。オメガ脂肪酸は、鮭、イワシ、サバなどの魚や、一定種の穀物またナッツ類に含まれる。
同研究のリーダーを務めたDianne Volker(ディアン・ボルク)博士は、「この研究で、オメガ3多不飽和脂肪酸を食事療法に長期的に取り入れることによって、うつ病から回復できる可能性があることが分かった。これは、心理社会学的、また薬理学的な治療方法を受けるうつ病患者達にとって大変意味のある発見だ」と語った。
豪国内では5人に1人が、一生の中どこかでうつ病にかかっていると言われている。