メルボルン16日-主要人道的援助団体Care Australia(ケアオーストラリア)は16日、抗議活動者は今週末2日間に渡ってメルボルンで開催されるG20サミットを標的にするべきではなく、抗議者による暴動でサミットが妨害されるのは大変遺憾なことだと訴えた。
ケアオーストラリア代表のRobert Glasser(ロバート・グラサー)博士によれば、今回のG20サミットは、開発途上国に世界で最も勢力ある先進諸国の幾つかと話し合いを持つ稀な機会を与え、開発途上諸国全体としての問題、特に貧困に関して国際社会の場で討論する機会を与えるという。サミット参加国には、米国、フランス、ドイツ、オーストラリアなどに加え、中国、メキシコ、インドネシア、インド、ブラジル等が含まれる。同博士は、「今回のG20サミットでは、急増する人口問題、地球エネルギー資源、そして援助活動の効率化など、重大な課題が討論されることになっている」と語った。
19カ国とEUからの財務相と中央銀行代表が集まる今回のG20では、地球規模での経済の見通し、資源開発問題、人口統計の変化、そして国際通貨基金と世界銀行の改革案等が討論される予定。
サミット開催場所となる市内のグランドハイアットホテル前には、抗議活動者による妨害に備えて、追加の警察官が配備されている。