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30代以上の中絶率増える 10代は減少傾向

シドニー17日-SA州のFlinders University(フリンダーズ大学)が、17日にシドニーで開催された国際女性健康会議で発表した研究結果によると、30歳から50歳までの女性の中絶率は1996年7月には25%だったが、2006年7月には33%に増えていたという。逆に、同時期の20歳以下の中絶率は25%から18%に減少し、2006年どは過去10年間で最低だった。20代の女性による中絶は、一貫して全中絶数の半数を占めている。

Wendy Abigail(ウェンディ・アビゲイル)研究員はアデレードの二つの病院で実施された中絶手術7000件を過去の記録と共に分析。10代の中絶率の低下は、長時間作用型の避妊、モーニング・アフター・ピルの利用、連邦政府のベビー・ボーナスによるものと考えれられる。高年齢層での変化は、金銭的なことや国内外でのキャリア志向に伴い、親となることを先延ばしにする社会風潮を反映しているという。

不妊治療専門家でNSW大学の母子健康学部部長のMichal Champan(マイケル・チャップマン)博士は、避妊する女性の数はこの10年間で70%と一定していることを明らかにした。しかし、35%は最も避妊効果の少ないコンドームを使用しており、避妊用ピルや他の避妊法導入のために病院を訪れる女性の数は減ってきている。

また、最近実施された不妊に関する調査によれば、男女共に、いかに年齢の上昇が妊娠のチャンスを妨げるているかを理解していなかったことが明らかになった。

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