メルボルン3日-デンマークのメアリー皇太子妃は、今回のオーストラリア里帰り訪問のわずか数日前、婚前契約書の一部を変更させられていたことがわかった。
メアリー皇太子妃は、フレデリック皇太子と離婚した場合、皇太子が元皇太子妃としての身分にふさわしい新居を購入するという一文を契約書から削除することに同意した。
ニュース社の各紙が伝えるところによれば、離婚の際にフレデリック皇太子が皇太子妃の家財道具費を補うために一時金を支払うという箇所も削除された模様。一連の変更はコペンハーゲンの朝刊『Ekstrabladet』(エクストラブラデト)紙にデンマーク王室の財務状況の脆弱性を示す出来事としてリークされた。これはフレデリック皇太子の弟、ヨアキム王子の離婚を受けてのものとみられている。王子は、アレクサンドリア王女と離婚する際、王女の新居としてコペンハーゲンの高級住宅地に200万ドルのマンションを購入するため、400年の歴史を持つホテルを売却せざるを得なかった。
一方、フレデリック皇太子は王位継承者であるにも関わらず資産はなく、王位についてはじめてマルグレーテ女王の資産を相続できる。皇太子は王室費から年間375万ドルを受け取っているのが、支出のほとんどがスタッフの給料を含む家計費だという。