ブリスベン10日-QLD州保健省が10日に発表した報告書「The Health of Queenslanders 2006」(2006年度QLD州民の健康)で、同州の年間死亡件数の半数は予防が可能な死であったことが分かった。
QLD州では、過剰な喫煙や飲酒を行っている人や、不健康な食事を摂り、運動不足の人が依然として多いという。Stephen Robertson(スティーブン・ロバートソン)QLD州保健相は、平均寿命が女性83歳、男性78歳へと延びたものの、食事の改善や体重に減少がみられなければ、同州の人々の健康は危険にさらされるだろうとした。
報告書によると、QLD州の成人人口のうち、健康のために十分に運動をしている人は半数以下。また、同州は全州の中で喫煙者の割合が最も高く、日常的に喫煙をしている男性が22%、女性が18%、10代が12%だった。飲酒に関しては、男性の12%、女性の10%が危険とされる飲酒量を摂取している。同州の野菜消費量は推奨されてい量よりも依然として低く、糖尿病は毎日約50人が新たに発症している。さらに、QLD州はメラノーマの発症率が世界で最も高い。
QLD州保健局のJeannette Young(ジャネット・ヤング)氏は、今回の報告書で予防法の必要性が明確になったとし、「予防可能な死や病気が、医療システムの重荷となってのしかかっている」と語った。