キャンベラ15日-Australian National University (ANU:オーストラリア国立大学)のChris Parish(クリス・パリッシュ)教授が20年間研究開発を行っている抗がん剤の臨床試験が最終段階に入っている。
Heparanase(ヘパラナース)と呼ばれるその新薬は、ガンの進行を大幅に遅らせ、転移を防ぐもので、数年のうちに市場に出回る見込み。
臨床試験は、主に肝臓ガン患者を対象に行われているが、メラノーマ(黒色腫)や乳がんの治療にも効果がある可能性があるとパリッシュ教授。
今後4年間は薬品製造販売承認申請前の最終段階、第III相臨床試験が世界中で何千人もの患者を対象に行われる予定。予定通り承認されれば、新薬は手に入りやすい価格で販売されると見られている。