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家庭内暴力の被害者の女性が起訴されるケース多数

シドニー17日-シドニーのRedfern Legal Centre(レッドファーン法律センター)が17日に発表した報告書で、パートナーから家庭内暴力を受けた女性が警察に通報した後、警察官が現場の状況判断を誤り、結果的に通報した女性が警察によって起訴されていたことが明らかとなった。

同報告書は、パートナーから家庭内暴力を受け、警察に通報した結果起訴された7人の女性に関する調査に基づいている。報告書によると、被害者の女性の不安定な精神状態に対する配慮に欠けていた警察が、精神状態が比較的安定していた加害者の男性らの主張を鵜呑みにし、暴力は自己防衛だったという形で解釈していた可能性があるという。

グリーン党のLee Rhiannon(リー・リアノン)法務スポークスウーマンはJohn Watkins(ジョン・ワトキンス)NSW州警察相に対し、これらのケースについて個別に緊急に再調査を行うように求めるとともに、家庭内暴力に関わる任務を経験豊かな警官に委任するよう促した。

同報告書の調査対象となった女性の1人、Louise Convy(ルイス・コンビー)さんは2005年11月、元パートナーから家庭内暴力を繰り返し受けており、重度のけがを何度も負っていた。しかし、けがの内容に不明慮な点があったことから、コンビーさんは元パートナーを告訴せず、法的措置を勧告するにとどまった。その後、元パートナーは警察に対し、コンビーさんが暴行行為を加えたと通報。コンビーさんは、暴行を受けている最中に元パートナーの手を噛み、シャツの襟を引っ張ったなど3つの暴行容疑で起訴された。審理の結果、コンビーさんは有罪判決を受けた。コンビーさんは、「警察に裏切られた気持ち。警察に通報するより、暴力を受けていたほうがましだわ」と語った。

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