一般

アボリジニ男性の獄中死を巡り、警察官を呪い殺せとの要求高まる

ブリスベン22日-Palm Island(パーム島)のアボリジニコミュニティは、2004年にMulrunji Doomadgee(ムルルンジ・ドゥマジー)氏が獄中死した事件に関わっていたとされる警察官が不起訴となったのを不服とし、部族のしきたりに則った死刑に処すべきだと要求している。

その死刑とは、部族の呪術師が犯罪者を呪うため、秘密の儀式を行って悪魔を呼びよせるというもの。

パーム島のスポークスマン、Brad Foster(ブラッド・フォスター)氏は、長老を含む多くの先住民が、ドゥマジー氏死亡の原因とされるChris Hurley(クリス・ハーレイ)巡査部長が不起訴となったことについて怒り狂っており、アボリジニ式の処罰に処すべきだと要求しているが、それはドゥマジー氏の家族の意向次第だと述べた。

ドゥマジー氏(当時36歳)は2004年11月、公共の場での酒浸りで逮捕され、警察の監房で死亡。死因は脾臓破裂を含むケガによるものだった。同氏の死亡が発表されて1週間後、暴動が発生。警察署や裁判所、警官の家が焼き払われた。Christine Clements(クリスティン・クレメンツ)検視官代理がハーレイ巡査部長の事件関与を突き止めた後に騒ぎは一旦収まったが、先週、Leanne Clare( リーアン・クレア)訴追局長が同巡査部長を証拠不十分で不起訴とした後、怒りが再発した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら