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ニューイヤーズイブの暴動、殺傷事件 国内で700人を逮捕

シドニー1日-新年の幕開けを目前にしたニューイヤーズイブの日、NSW州では10代の少年が死亡、メルボルン、アデレード、シドニーでは数人が刺し傷を負い病院へ搬送され、VIC州のMornington Peninsula(モーニングトン半島)のビーチサイドで発生した暴動では警官3名が負傷し、各地で700人以上が逮捕された。逮捕の主な理由はアルコールの飲み過ぎ、公的不法妨害、軽度の暴行行為。QLD州のゴールドコーストでは逮捕者数148人、サンシャインコーストで90人、ブリスベンで99人と、同州警察が国内で最も忙しい夜を過ごした。大都市は大きな問題も発生せず比較的落ち着いた状況で、シドニーの逮捕者数は58人。

NSW州南西部のGriffith(グリフィス)でタクシーを待っていた17歳の少年が午前3時ごろ、男3人に暴行行為を受けた。地面に崩れ落ちた少年はGriffith Base Hospital(グリフィス・ベース病院)に搬送された後死亡。また、メルボルン西部のCairnlea(ケアンリー)で午前0時前、パーティー会場で男3人と喧嘩をしていた男性(24歳)が背中を刺され、その後病院で手術を受けた。また、アデレードでも16歳の少年が午前3時30分ごろ、2人組に刺された後、頭部と顔面に重傷を負い病院へ搬送された。シドニー東部のBondi(ボンダイ)では、男性1人がナイフで刺され、その友人2人がナイフで切られるなどの暴行を受けた。被害者の3人は現在病院で治療中。容態は安定しているという。警察は、事件に関与していると思われるアボリジニ系の10代の男2人の行方を捜査している。ニューイヤーズイブに発生した最大の事件はメルボルン南部のRye(ライ)の駐車場で勃発した50人が関与した大暴動。警察が暴動に介入し男1人を逮捕。その際警官に対し暴行を加えた群集は約500人に上る。警官に向かってビンやプラスチックの椅子を投げるなどの行為に及んだ。

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