メルボルン7日-VIC州の統計で、虐待を受けていると疑われる約2万5000人の子供が実際に調査されないまま放置されていることが判明した。
過重労働を強いられている児童保護サービスの職員は、無視や暴力による虐待を故意に取り扱わないケースがあるという。また、児童保護サービスの職員はNews(ニュース)社に対し、性的・身体的虐待の疑いがあるケースが適切に調査されないことはよくあると語った。この結果は、虐待の調査制度が危機的状況にあることを示す。批評家は、VIC州がケアを行っていた子供が死亡した数件に関しては、児童保護サービスの労働者不足が原因だと批判した。
福祉サービス省の年次報告書によると、2005年7月からの1年間でVIC州児童保護サービスに報告があった虐待の疑いがあるケースは3万8205件。そのうち調査が行われたのはわずか約1万2000件とみられている。同省は6日、調査の実施件数についての数字の発表を控えた。同結果は1月25日、Australian Institute of Health and Welfare(オーストラリア健康福祉研究所)が発表する予定。3月に導入予定の新制度では、2億2600万ドルの追加拠出と労働者100人の雇用が実施される見通し。