メルボルン8日-メルボルンの新研究で、カフェイン入りのソフトドリンクが子供の中毒性を増加させることが判明したことから、政府は、子供へのカフェイン入りソフトドリンクの販売の禁止を真剣に検討する必要に迫らせている。国際的な研究ジャーナル“Appetite(食欲)”の最新版で掲載されたこの研究で、コーラをベースにしたソフトドリンクにカフェインを加えても風味を高める効果は見られず、逆に子供の中毒性が増し、児童期の肥満問題を生むという結果が出た。
同研究の共同著者であるDeakin University(ディーキン大学)のRussell Keast(ラッセル・キースト)氏は、「子供は自覚症状がない状態でカフェイン中毒になることがある。大人とは異なり、子供にはなぜ自分がいつもよりもイライラし不機嫌になるかを理解する能力がない」と話した。
また、キースト氏は、以前の研究結果から、ソフトドリンク1缶を余分に消費した場合、人が肥満になる確立は60%に上昇することが判明しており、ソフトドリンクと肥満には明確な因果関係があるとした。同氏は8日、カフェイン入りのソフトドリンクの影響に関する研究は今後も続行される予定で、同じく児童期の肥満問題がますます拡大しているタイでも同様の研究のための資金拠出に努めていると話した。