シドニー11日-政府が昨年行った煙草が健康に与える悪影響を写真で訴える禁煙キャンペーンのおかげで、2006年に煙草を止めようと考える人数が大幅に増加した。
喫煙を止めようとする人を援助する電話サービスQuitline(クイットライン)へ電話を掛けてきた人数は、2006年に165,140人と前年80,000人を2倍以上上回る結果となった。
クイットラインのスポークスマンTodd Harper(トッド・ハーパー)氏は、「昨年は、煙草が体に及ぼす悪影響を写真で訴えたキャンペーンが功をなして煙草問題に大幅な改善が見られた。3月から導入した写真付きの警告を煙草のパッケージにつけるキャンペーンや各州ごとの煙草改革政策などが、明らかに国内の喫煙者に大きな影響を与えていることがわかる」と語った。
オーストラリアは世界の産業国の中でも最も喫煙率の低い国の1つ。しかしハーパー氏は、「国民全体の大きな健康問題である煙草との戦いは勝利にまだまだ程遠く、世界で喫煙率が最低の国の1つということだけで満足してはいられない」と警告した。