シドニー12日-昨年、体を布で包み隠さない女性を猫を誘う生肉に例え、性的攻撃を促しているようだと発言し豪国民の大きな反感をかったイスラム教指導者Sheik Tai Aldin Alhilali(シーク・タイ・アルディン・アルヒラリ)氏が、再び豪国民の大きな怒りをかう発言をした。
問題のイスラム教指導者は、エジプトのテレビ番組の中で「囚人の歴史から始まったオーストラリア人よりもイスラム人の方がオーストラリアに住むのにふさわしい」と発言し、また女性を肉に例えた発言で大騒動が起きたのは陰謀であって、オーストラリアの法廷は反イスラム教だとも語った。
Amanda Vanstone(アマンダ・バンストン)移民相は、「オーストラリアが、そして我々の歴史や生活様式が嫌ならば、シークはオーストラリアへ帰国する必要はない」と非難した。
Morris Iemma(モリス・イエマ)NSW州首相は、「シーク自身オーストラリアでの居住権を獲得するのにとても苦労したはずだ。現在シークは国外にいるらしいが、オーストラリアとその国民がそんなに嫌いならば、今居る国にそのまま留まるべき」と語り、シークにオーストラリアを侮辱するのを止めるよう呼びかけた。
ジョン・ハワード首相は、「オーストラリア国民を笑わせてくれるね」とこの発言に一笑した。
Alexander Downer(アレキサンダー・ダウナー)外務相も今回の発言を深刻に取らず、オーストラリア国民でこの発言を間の当たりに取る者はいないだろうと語った。