メルボルン15日-メルボルンで15日に開催された全豪オープンで、セルビア人ファンとクロアチア人ファンの間で乱闘が発生し、約150人のファンがトーナメント会場から強制退場させられた。
ライバルのファンの間で侮辱的言動が交わされた後、互いにビンを投げ合い殴る蹴るなど暴行行為に発展。また、乱闘には関与しなかったが、ギリシャ人ファンのグループもトーナメント会場から退場させられた。
全豪オープン開催者は、選手を応援してくれるファンの来場は歓迎するが、不適切な振る舞いをする者に対しては厳重に対処するとした。VIC州警察は、同乱闘で逮捕者や負傷者は出なかったと発表したが、旗用ポールで頭部を殴られたクロアチア人ファン1人が負傷したと報じられている。両ファンともに、乱闘騒ぎは相手側に責任があると主張。あるセルビア人ファンはナインネットワークに対し、「セルビアが戦争に勝利したため、クロアチア人は俺たちを嫌っている。だがら攻撃してきた」と語った。一方、VIC州警察のスポークスウーマンKatherine Jess(キャサリン・ジェス)氏は、強制退場させられたファンの大部分がセルビア人だったと話した。
全豪オープン2日目の16日は、クロアチア人のMarin Cilic(マリン・シリック)選手とセルビア人のIlia Bozoljac(イリア・ボゾルジャック)選手の対戦が予定されており、乱闘が再び勃発する可能性がある。しかし、VIC州警察は16日のパトロール警官の増員については明言を避けた。