シドニー19日-政府は、昨年のCronulla(クロヌラ)暴動事件後周辺地域に高まった異民族間の緊張を解くのに活躍した社会でのパイプ係となるコミュニティー連絡員が、今週末から再びクロヌラを巡回することになると発表した。

猛暑が予報される今週末は、多くの海水浴客がクロヌラ海岸を訪れると見込まれており、コミュニティー連絡員でなるハーモニーチームが浜辺、公園、そしてショッピングセンターを巡回する予定。

巡回するチームには、イスラム教信者とキリスト教信者、アラビア語を母国語とするメンバーとそれ以外の背景を持つ地元機関からのメンバーが混合されている。

異文化間の問題などを相談したい人はコミュニティー連絡員が最初の連絡先となり、緊張が高まり一触即発な状況が発生した場合も連絡員が問題解決を試みることとなる。

また巡回員らは、ピクニック中の人、海水浴客、地元のビジネスや教会司祭、地元住人らと話す機会を持ち、それぞれがシフトの終わりにコミュニティーの調和度、反社会的行為、地元社会の受け入れ方などに関しての報告書を作成することとなっている。

この巡回活動は、NSW州コミュニティー関係委員会によって運営されており、この夏安全でファミリーフレンドリーな海岸を維持するためにイースター休暇の週末まで続く予定。