シドニー21日ー連邦野党は、シドニーやパースの住宅価格が高騰し、住宅を始めて購入する人の住宅取得能力指数が過去最低となったことを受け、教師、警察、看護婦、そのほかの主要な労働者が都市部で生活することが困難になるだろうと警鐘を鳴らした。
Housing Industry Association (HIA:住宅産業協会)によると、パースの平均住宅ローン額は1ヶ月2759ドルとなり、シドニーの2741ドルを上回る結果となった。WA州の鉱業ブームの影響で、パースの住宅価格はシドニーの住宅価格を初めて上回った。その結果、パースの住宅中間価格は44万4900ドルとなり、住宅取得能力指数は前四半期から7.4%落ち込んだ。一方シドニーは44万2000ドルで、前四半期から4.7%の落ち込みとなった。また、国内の中間価格は37万6000ドルで前四半期の36万1500ドルから上昇した。
労働党の住宅スポークスウーマン、Tanya Plibersek(タンニャ・プリバースク)氏は、ジョン・ハワード政権は若者に対してマイホームを持つ夢を失わせていると非難した。同氏は、中所得者でさえシドニーやパース近郊の都市に家を購入する能力がないとした。